「ぬいぐるみ…」
「欲しかったんだろ?いらねぇんなら返すぞ?」
ポカンとしている私に、明はイジワルな笑みを付けてぬいぐるみを差し出す。
私がいらないなんて言う訳ないのがわかってるのに。
「…いる♪」
欲しかった。だって可愛いんだもん。
…だけどね?
私は、明が私のためにとってくれたって事実のほうが嬉しいんだ。
明が関わると、ただのぬいぐるみでも特別なものに見えるから。
やっぱり、明ってすごいね。
「ありがとっ」
明を見上げてにこっと笑う。
「こんなに可愛い笑顔でお礼を言われたら男冥利に尽きるよなぁ?お兄ちゃんっ。よかったじゃねぇか」
おじさんがニヤニヤしながら言う。
おじさん、お世辞が上手いなぁ…。
私なんて可愛くないのに。
「~~~っ…///」
「明?どうしたの?顔赤いよ?風邪でもひいた?」
ふと隣を見ると絶句した明の顔が赤い。
風邪ひいちゃったのかな?
だったら安静にしといたほうがいいよね?
「大丈夫?キツイなら帰ろう?」
「いや、違うから…////。大丈夫だ」
「でも…」
「本当に大丈夫だから。…心配すんな」
そう言って明は私の頭をポンポンと撫でる。
いつも通りのそのしぐさに安心した。
「なんか他に欲しいのあるか?とってやるよ」
そういえば、弾は後1弾残ってる。
…何がいいかな…。
棚を端から見ていく。

