気の良さそうなおじさんにお金を渡す。
うーん…。
当てるのはかわいそうかな?
でも欲しいし…。
ごめんね。
心の中で謝って、ぬいぐるみを狙う。
―――パンッ
「…下手」
「うっ…」
そんなにストレートに言わなくても…。
しゅんとしてしまう。
私が撃ったコルクの弾は、目標から大きくそれた上をすり抜けて後ろの壁に当たった。
1回200円で撃てる回数は2回。
…今度こそはとってやるっ!
―――パンッ
「………」
「……うぅ~…」
明さん…やっぱり、なにか言って下さい…。
今度は何も言わない明をちらっと見上げる。
今度も弾は大きくそれて、ぬいぐるみには当たらなかった。
ふぅ、と息をついて簡易的な銃を置く。
その時。
「おじさん。200円」
「はいよ」
隣からおじさんにお金を渡す音がした。
「えっ…?」
突然の明の行動が理解できない。
…何か、欲しいのがあるのかな?
―――パンッ
「ほぅ…。一発でとったか。お兄ちゃんやるねぇ」
おじさんの少し冷やかすような声の後、とったらしい景品を持って私を振り返る明。
その手にあったのは…
「…ほら」

