「まあいいわ。とりあえず今日は付き合ってね♪」
「うん。お母さんにも遅くなるってちゃんと言って来たから、今日はちゃんと付き合うつもりだよ♪それに私もお買い物したいし」
そう返すと、結希ちゃんは世の中の男性が皆とりこになっちゃうんじゃないかってほど綺麗な笑顔を見せた。
「そういえば、明日は夏祭りよね?約束なんだし、明と楽しんでおいで」
2人で並んで歩いていると、思い出したように結希ちゃんが言った。
そう。明日は夏祭りの日。
ここ何年かは明は一緒に行ってくれなくて、結希ちゃん、渉くん、陽ちゃん、お兄ちゃんと私の5人で行ってたんだよね。
でも今年はテストの約束で明も一緒に来てくれる事になってるし、楽しみ♪
「…って、ちょっと待って。今『明と』って言ったけど、結希ちゃん達も一緒に行くんだよね?」
少々嫌な予感がしつつも、結希ちゃんに尋ねる。
すると、結希ちゃんはにっこり笑ってさらりと言った。
「なんで?行かないよ?私は他の3人と一緒に行くから。早和は明と2人で楽しんでおいでよ」
「え…う、うそっ。私、いつも通りに6人で行くのかと思ってた…」
私がそう言うと、結希ちゃんがニヤリと笑った。
「せっかく明が行くっていうのにそれじゃつまんないじゃない。司さんは私達が引きとめておくから明日は2人でいちゃいちゃしたら?」
「い、いちゃいちゃなんてしないよ!////第一、明は私の事なんてそんな風に見て無いだろうし…」
「…なんで2人ともこんなに鈍感なのかしら…」
「え?なんて言ったの?」
ふぅとため息をつきながらこぼした結希ちゃんの本音を私は聞き逃してしまったのでした。
「…とにかく、明日の夏祭りは2人で行くのよ。わかった?」
「そ、そんな…」
「あれ?嬉しくないの?」
「それは…嬉しいんだけど…////」
いろいろ言ったけど、本音を言えば嬉しい。
明と2人で夏祭りなんて行ける訳無いって思ってたから。

