―――ミーンミーン…
「終わったぁっ!」
勢いよく椅子から立ち上がって、大きく伸びをする。
私が大財閥の娘だったっていう衝撃の事実を明かされたおじいちゃんの誕生日パーティーからしばらく。
今日で夏休みの宿題が全部終わりました♪
「うーん…のど乾いたな…」
机の上を見ると、汗をかいた空っぽのグラスが。
「下に行ってアイスティーを作って来よう♪」
ルンルンと鼻歌混じりでグラスを持って階段を下りていく。
キッチンに入って、紅茶を入れた。
ちなみに、透き通ったアイスティーの淹れ方って知ってますか?
ここで皆さんにお教えします♪
まず、濃いめに紅茶を淹れます。
(茶葉の種類は、アールグレイやニルギリ、キーマン、キャンディーなどが良いそうです。)
次に、茶こしでこしながらサーバーに移します。
(砂糖を入れる場合はこの時に!)
冷却用の容器にたっぷりの氷を入れ、そこに紅茶を一気に注ぎ入れます。(急冷するのがポイントです)
紅茶が冷えたら、氷をこしながらグラスに注いで完成♪
ちなみに、保存する時は常温で!
濁ってしまうので冷蔵庫には入れちゃダメです。
「よし、できた!今日もカンペキ♪」
グラスに紅茶を注ぎこむと、透き通ったアイスティーが目の前に現れた。
後かたずけをパパッとすませて、2階の部屋に戻る。
椅子に座って出来上がったばかりのアイスティーを少し飲むと、紅茶の風味と砂糖の甘さが口の中に広がった。
「おいしい♪」
つい顔がほころぶ。
♪~♪~
そのままのんびりしていると、机の上の携帯が鳴った。