「うぅ…」
ちょっと小さくなる私。
「早和?何でパーカー着てるんだ?」
お兄ちゃんが尋ねてくる。
「えっと…」
私が視線を泳がせていると、陽ちゃんが口をはさんだ。
「恥ずかしいんだって。すっごく似合ってるのに…」
「そうそう。早和以上に可愛い人なんていないと思うわ!」
隣で結希ちゃんが力説する。
だ、だからそんなに褒めてくれなくても…!////
「ふーん?でもパーカー着てるままじゃ海に入れないぞ?」
明が意地悪く笑う。
言外にパーカーを脱げって言われてるのがわかるよ…。
「た、確かにそうなんだけど…」
「あんまりしぶると、私が無理やり脱がせちゃうよ?」
意地悪な笑顔パート2…。
結希ちゃんの瞳がキラリと光る。
うわ…。本格的にヤバいかも…。
「わ、わかった…。パーカー脱ぎます…」
身の危険を感じて渋々パーカーを脱いだ。
…けど。
「…あの…?」

