「あ、もうちょっと待って!もう少しで終わるから!」


海の家の更衣室。

別荘の近くの海は思っていたよりも人が多くて、更衣室に入るまでに20分もかかっちゃった。

それから急いで着替えたんだけど…

シャーッとカーテンを開ける。

更衣室から出てきた私を見るなり、結希ちゃんと陽ちゃんの目が輝いた。


「「きゃあーーーっ!早和(お姉ちゃん)可愛いーっ!!」」


ふ、2人とも…語尾にハートマークがついてるよ…?

美人さん2人の迫力に、若干逃げ腰になってしまう私…。

それに、似合ってないと思うんだけど…。


「み、水着に負けてない…?////」


2人の反応に照れながら訊く。

だって、私の着ている水着は…

ピンクと白を基調としたホルターネックタイプの水着でスカート付き。

胸と腰の所には大きなリボンとフリルが付いていて、それでも派手すぎず可愛らしい。

…んだけど、私にはやっぱりちょっと派手…。

どうしても水着負けしてるようにしか見えない。

のに。


「ぜんっぜん!めちゃくちゃ似合ってる!可愛すぎ!」

「そ、そんなに手放しに褒めなくても…////」


褒めちぎられて余計に照れてしまう。