完全に自分の世界に入っていた。
とられそうでとられそうであたしは怖かった。

自分の世界に飛び込んで忘れようとしていた。

殻のなかに閉じこもった。

そのなかから出さしてくれたのはやっぱ涼夏だった。

休み時間になりすぐかけつけてくれたんだ。

「麻緒?辛いよね。
でも負けちゃダメだよ。今日も恋バナする???」

負けちゃダメ。この言葉にあたしは何度助けられただろー???

「ずずがぁ゙ー。あ゙り゙がどぉ゙ー。」

と泣いてしまった。

「大丈夫だよ。今日はサイゼリヤで。話が長引きそうだな。」

と言って席に戻って行った。