今日ゎある日の放課後。

耳を済ませば野球部の声が
聞こえる。


人数いっぱいの野球部だけど
あなたの声ゎはっきりわかるんだ。


「…っしゃー!」


いつのまにか男っぽくなった声。



誰もいない教室…
あたしゎあなたの温もりを思い出す…


あたしから「野球に専念してほしい」
なんて言ったけどやっと結ばれたのに
離すなんてどれだけ辛かったことか…


雄也のその低くて優しい声で
「麻緒」って呼ばれたいよ…


雄也の大きな手を握りたい、
頭をポンッて撫でてほしいよ…

雄也の細いけど大きくて
しっかりしてて包まれるような
体に抱き締めてほしいよ…


そんなことを考えていたらいつのまにか
泣いていた。