王子様は崩壊してるけど。 「ゆ、由宇くん……ご、ごめんなさいっ」 悪口を言っていた女の子は、下をむいた。 「明美に謝れよ!! お前らが言ってんのは、俺じゃねぇだろ!?」 「由宇、もういいよ…っ」 「よくねぇ!!」 「由宇くん!!」 みんなで、殴り掛かろうとする由宇を押さえた。 あたしは両手を掴まれた由宇に、後ろから抱きつく。