「快李・・ゴホッなんかあった・・・?」 今では、 名前で呼ばれるのさえ切ない。 悲しい。苦しいの。 「あれ・・快李・・帰ったのか?」 私は、 光が完全に目を覚ます前に 部屋を飛び出していた。 好きなんだ・・奈々先生が。 苦しいよ・・・・・・。 それ以上に、 止めたいな。 この、 頬に伝っている冷たいものを。