葵から宣戦布告を受けてから何だか気まずく感じた。

私はここ何ヶ月で初めての事を色々と体験した。

初めての恋。
初めてのキス。
初めてのデート。
初めての葵との喧嘩。
初めての葵と仲直り。
初めての葵が泣いた姿。


「舞、私があんな事言ったからってあんまり気にしないでよ」
私が学校に着いてすぐに葵にそう言われた。

「…うん」

私、いい友達持ったってつくづく思う。
葵がいい子で良かった。
悪い子だったら今頃、意地悪されてるんだろうな…。



帰りの会が終わり廉が私を廊下から呼んだ。

「舞、帰ろうぜ」
「うん」
私は葵のほうを見た。
葵は子犬のような目で私を見ている。

「…葵も一緒に帰る?」

私がそう言うて葵は思い切り笑顔で頷いた。
本当は二人きりが良かったけど仕方ないか。
私だけ抜け殻は駄目と言うことで。