「なんでメール
返してくんないのーっ!!」




学校が終わると咲季が家に来た。



俺の顔を見るなりそう言ってきた。





「授業中に携帯なんかいじんなよ」



「いーじゃん別に」



咲季はほっぺたをふくらませてすねた。



お前は3才児か。






「だってさ・・・」




そう思っていると咲季が声を小さくして話し出した。




「だって、優斗が進学したら
今までよりメールとかできなく
なっちゃうし・・・。
だから・・・今少しでもたくさん
メールしたいんだもん」