また大地とは喋らず、放課後…。 パートの教室に行ったら、大地はいなかった。 ホームルームが終わってすぐに、教室からいなくなったのに。 「姫、ちょっといい?」 キョロキョロしてたら、爽哉が手を引いて廊下にでる。 そのまま、一つ上の三階に歩いていく。 「きゃっ」 空き教室にはいって、ドアに押し付けられる。 爽哉の手が、あたしの手を力強く握る。