あたしは、腫れた目を治してから教室にもどった。 まだ腫れてるから、先生はなにも言ってこなかった。 「姫、一緒に…」 「ごめん。一緒にしばらく帰れないや…」 爽哉にもウソをつく。 これ以上、自分を傷つけたら…。 ストレスで、精神的にも肉体的にもやられるから。 「…そか」 爽哉はあまり食いさがらす、寂しそうな顔であたしの前からいなくなった。 一気に罪悪感。