あたしは、空をみながら乃愛の家に帰った。 本当は、抜け出して帰りたかった。 けど……コートも洋服も、バッグも全部、乃愛の家にある。 それに、そのまま帰ったら、爽哉や乃愛に怪しまれる。 あたしの想いがバレたら…いけないんだ。 「緋苺っ!」 「ひめーッッ」 3人は、門のところであたしを待っていた。 探しにいこうとしたのかな…。