――1年前。

12月24日――
クリスマスイブ。


街中のネオンが、優しく輝いている中。


15歳の俺の心は、空っぽで。


色とりどりのイルミネーションさえ、灰色に見えていた。





「あなたは……誰?」


俺の初めての恋愛は、まるで夢でも見ていたかのように一瞬で消えた。



蓮見早羅。

父親の会社、『クレセント』というモデル事務所に所属する、人気ナンバーワンのモデル。


少し前まで、俺の彼女だった。