東京に来て、もうじき二年が経とうとしている。



もうすでに、リハビリとカウンセリングは通院しなくてよくなっていた。



でも、司との関係は続いている。



明日は、私と司が付き合い始めた記念日。



ソワソワしながら過ごす、前日の夜。



ピンポーンと玄関のチャイムが鳴り響く。



こんな時間に誰っ!?



“はい…。”



警戒しながらインターフォンに出ると、小さな液晶に映る人物に度肝を抜かれる。



“こんばんは、廣瀬です。”



“司っ……!!”