想い人〜許されないこの想い〜

「で、こいつは〜…」

先生の説明は俯きながら聞いた。

顔を見ながらじゃあ、とてもじゃないけど集中できない。


ノートに写すのだって、先生が背を向けている時だけだ。


「おーい、並河〜?」
不意に私の名前が呼ばれる。

「はい!?」


「あっ、良かった起きてた。」
そう言って笑うあなたの笑顔は眩しくて、再び私は俯いた。

「お前さぁ〜俺が振り返ったらいつも俯いてるんだもん。

寝てるかと思ったじゃねぇか。」