「ええっ!? 無理だよ!」
「無理だよじゃない!! あたしはやるのっ」
母親である理事長を直は一番よくわかっている。
だから無理だと言いきれるのだ。
しかし天花は直の話に耳も傾けず、行動あるのみ! と押し退ける。
「ホントに無理だからっ! あの人俺達の話なんか絶対聞いてくれないもん」
「聞いてくれなくても言わないと何も始まらないでしょ! ……あたしだって本当は辞めたくないもん。直と同じだよーっだ」
久しぶりに見る天花の笑顔に、直のハートはズッキューンと貫かれた。
“好きになっちゃダメ”と自分に言い聞かせても、心はなかなか言う事を聞いてくれない。
この恋の病は重症である。
「さあ、今から行っくぞー!!」
天花は直の手を引いた。
「どこへ行くのかしら小娘達?」
気合い十分で理事長室へ向かおうとした矢先、二人の真正面には何故か理事長の姿がある。
「ひぃっ!!」
母親が見えた瞬間、直は天花の後ろに隠れた。
「無理だよじゃない!! あたしはやるのっ」
母親である理事長を直は一番よくわかっている。
だから無理だと言いきれるのだ。
しかし天花は直の話に耳も傾けず、行動あるのみ! と押し退ける。
「ホントに無理だからっ! あの人俺達の話なんか絶対聞いてくれないもん」
「聞いてくれなくても言わないと何も始まらないでしょ! ……あたしだって本当は辞めたくないもん。直と同じだよーっだ」
久しぶりに見る天花の笑顔に、直のハートはズッキューンと貫かれた。
“好きになっちゃダメ”と自分に言い聞かせても、心はなかなか言う事を聞いてくれない。
この恋の病は重症である。
「さあ、今から行っくぞー!!」
天花は直の手を引いた。
「どこへ行くのかしら小娘達?」
気合い十分で理事長室へ向かおうとした矢先、二人の真正面には何故か理事長の姿がある。
「ひぃっ!!」
母親が見えた瞬間、直は天花の後ろに隠れた。


