ついていった部屋は畳だったから紫苑の母ちゃんと向かい合って座った 紫苑の母ちゃんはいつもみたいな優しい笑顔で 「なぁに?風邪だった?」 「あの…。落ち着いて聞いて下さいね」 いつもの俺と違うみたいに冷静に言うと、紫苑の母ちゃんは察したみたいに顔をしかめた 「実は、紫苑は原因不明の病気で…。長くもっても…」 「余命半年。」