ずっと考えてたんだ。 あたしが翔さんの為に何が出来るのか、 それをずっと考えて 悩んで そして決めたの。 「あたしね、社長秘書になりたい」 「柚子?」 「想ったの、家だけじゃなく、会社でも翔さんのお手伝いをしたいって」 翔さんの傍で 一生生きていきたい。 「翔さん」 愛おしい人の名前を呼んで、それから精一杯背伸びをして 唇を合わせる。 「君には本当に参ったよ」 旦那様が呆れたように笑って それから再びキスを落としてきた。