柚子の帰った週の日曜日。 いつものようにスーツに着替え、とあるホテルへと足を向ける。 「到着致しました」 「榊、何度も言ってるようだけど」 「わかっております。くれぐれも柚子様には内密に、ですね」 「あぁ。それじゃあ行ってくる」 ドアを開けて車からでると 「翔」 名前を呼ばれて振り返る。 「くれぐれも自分の気持ちを最優先にしなさい」 「分かってますよ、おじさん」 クスッと笑う俺に安心したのか 「いってらっしゃいませ、翔様」 普段通りに戻った榊。 「あぁ」 答えて今度こそドアを閉めた。