ズキッと心が痛んだ
「だからなによ・・・?」
すると湊は言った
「いやぁ、大変だなぁ・・・と思って
親がバカみたいに借金作って、それで勝手に死んでお前に借金残して死んでいきやがったんだろ?
だから大変だなぁと思いましてねぇ・・・」
ギリ、・・・と握っている手の爪が手に食い込む
(何も知らないで・・・っ!!!)
「だからなんだって言ってんのよ?!あんたには関係ないでしょう?」
すると湊は興味なさそうに私をみると言った
「あぁ、関係ねぇよ別に。
ただそんなバカな親持つと大変だなと思っただけ。
やっぱり親なんてロクでもねぇのばっかだと再確認も含めて」
気づいたら私は
バシャアッッ!!!!!!
「バカなのはあんたの方じゃないのっ?!
謝んなさいよ、あんたがバカだと吐き捨てたうちの親に!!!!
あんたがどうだかなんて知ったこちゃないけどうちの親悪く言うのだけはやめて!!
お父さんとお母さんはそりゃ、すっごいお人好しだった!
けど、いくら騙されたって
笑ってて、人を恨まないお父さんとお母さんが私は大好きだった!!」
ボロボロと目からは涙が溢れる
目の前の、私がお茶をかけたせいでずぶ濡れになっている男を
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で全身全霊睨む
「謝んなさいよ!!お父さんとお母さんに!!」

