紅龍~キミと出逢えた奇跡~



「……ん…」




あれ…?ここ…何処?


目を開けるとコンクリートの天井が見えた。



――あ、そっか…


昨日、あたしお酒飲んで…それから…えーと…?


……それからの記憶が全く無い。


あたし、どうしたんだっけ…?


そんなことを思いながら、あたしは起き上がろうとした。


…が。


何故か、体が動かない。


何かに巻き付かれているかの様に。



そっと顔を上げてみると、そこにいたのは。




「し、翔ッ?!」