響け、空に―

「いいんじゃない？まだ、誰もいないし…」


「じゃ、お邪魔しまーす!!」


「何？お邪魔しまーすって。入江君面白いね」


「マジ!?よっしゃ!!」


「？

何がよっしゃなの？」


「いや、何でもない。


高木って笑うようになってから人気上がったよな。男女共に。」


「そう？まぁ、友達はできたかな。」


「……男の友達は？」


「うーん…いない。

あっ!!孝かな。」


「孝か…」

入江君は黙り込んでしまった。

何か…怒ってる？

「入江君…？怒ってるの？」


「ううん、考え事してただけだよ。」