「見送りに「いらないわ」」 行きます、という言葉を樹里亜さんが遮る。 「何度も言うけど瑠苑?次に会うのはあなたの結婚式の日よ。覚えておきなさい」 「はい。楽しみにしてますね」 これは、樹里亜さんの照れ隠しなのかもしれない。 「じゃあね、瑠苑。短い間だったけどあなたとわかりあえてうれしかった。そこの3人も、ありがとう」 樹里亜さんの視線が、私から1個前の曲がり角へと移る。