隣の男はよく見える

会社に着くと後輩が更衣室から出てくるところだった。



「おはようございます。さくら先輩。」

「おはよう。」



あれ?今日は完全に私、遅刻だよね?


何で今頃後輩が更衣室から出てくる?



「大丈夫ですよ先輩。今日は所長出張ですって。」

「え?そうなの?」



一安心


って・・・



だから・・・あんたも遅刻かい!



取り合えず自分のことは棚に上げて後輩の遅刻にはムカつくって・・・


やっぱり私もお局ってわけ?


そんなこと思いながら制服に着がえロッカーを出るとそこに同期の男。




「あれ~、さくらってば遅刻かよ。」


立花 旭(たちばな あさひ)



見た目はなかなかイケてるんだけど

中身がイマイチで、な~んかチャラチャラしてる軽~い男。


まあ、仕事はできるヤツなんだけど・・・



「あ~ら、ご自分は昨日と同じネクタイでどこにお泊りになったのかしら?旭さん?」



私の記憶と観察力を馬鹿にしちゃいけないわよ!



旭のやつは、ネクタイだけじゃないワイシャツも昨日と同じ・・・