隣の男はよく見える


4月から仕事が決まった-――



今まで頼らなかった親の父親のコネだけど・・・。



それまで時間があるので毎日旭のとこに入り浸り。




「どうせならもう一緒に住んじゃおうよ。」


旭は言う。



「ヤダ!」


「どうして?
さくら、いつもこっちにいるじゃん。」


「お隣がいいの。」


「またかよ・・・。」



そう言いながら旭が笑った。




お隣なんて関係ない。


私は旭が好き。



ず~っと一緒に居たい。





旭にもたれ掛かりその胸に顔を埋めた。




安心する・・・



私を守ってくれる・・・


私だけの・・・ヒーロー