隣の男はよく見える


「旭、今日ここ片付けとくよ。」


「え?ああ・・でも、さくらも引っ越しの荷物片付いてないだろ?」


「大丈夫。ほとんど片付いてるから・・・私のとこは・・・。」



実は・・・全然荷物がなかったり・・する。




もし、ダメならすぐにでも逃げ帰るつもりだったから・・・


そんなこと・・言えないけど。





「じゃ・・・頼むかな。」


「うん!任せといて!」




お料理はダメでも旭の為に何かしたい気持ち・・・


旭・・・分ってくれた?




そして


旭が靴を履きかけて



「それより・・・
部屋ひとつ余分だったかもな。」




玄関を出る前にそう言って・・・



旭が私にそっと・・・キスをした。




信じらんな~い!




もっと・・・もっと


一緒に居たい。




さっきの旭の・・・

遠まわしだったけど・・・



もしかして・・・



私たち・・・