隣の男はよく見える


「いや・・・だいたい今頃だろ?

さくらが忙しいの。」



私?



「そうだけど・・・なんで?」


「いや・・・なんとなく・・・

さくらが居るかな・・ってさ。」




どうゆ~こと?





電話口―――

お互いに無言





「電話じゃなくってさ、差し入れの方が嬉しいんだけど。」



ジョーダン言ってみたつもりが・・・





「それはムリだろ・・・。



行ってやりたいけど・・さ。」





旭の言葉・・・




それは・・・なに?




また・・お互いに・・・



無言





泣きそう・・・




どうしてだか・・・


涙が込み上げてきた。