ピーって音・・・


どこかから・・・聞こえる?



あ・・・


カチッと誰かがヤカンの火を止めた。



「何やってんだよ。また寝てたのか?」



は?


旭・・・



「寝てないって・・・考え事してただけ。」


「考え事?恋の病とか?」



恋の・・・病?




「そんなわけないでしょ。
はい、じゃま!あっちいって・・。きゃ!熱つ!」




何か変に動揺したのかヤカンの違うところを持ってしまった。



「おい、気をつけろって。早く冷やせ。」


旭が水道の蛇口をひねって私の手を引っ張った。



「いい!いいから!」


焦る・・・

旭に掴まれた手が・・・

手が心臓みたいにドキドキ?



旭を押し返してた。