隣の男はよく見える


去るものは追わず!

来るものは拒まず!って・・・?




またやけ酒中――――


「さくら飲み過ぎだって。」


静が呆れて見ていた。


予備校の講義の準備をしてる。



「静も付き合え!」


ビールの缶を押し付けるが、


「二人で泥酔したってしょうがないだろ?
後でさくらを介抱しなくちゃなんないんだからさあ~。」



「ちょっとぐらいいいじゃんよ~、静ってば~。」



あ~~ろれつも回らなくなってきた。


何でだろう?


自分が・・・すっごく・・・


悲しい



好きなのにすぐ側の人を好きだと認められない自分・・・



分からないけど

旭を好きになっちゃいけないって思う自分がいる。



旭を・・・



好き?


え?

え???




そんなこと・・・ない

そんなこと・・・ない・・はず




私には身近な人を好きになることがどうしてだかできない。



いや・・・好きになっちゃいけない・・って気がしてる。



なぜ?




隣を好きになってもダメだしすぐ側の人を好きになるのも怖い。



怖い?

なぜ?




気持ち悪い・・・


なんか・・・目まいが・・・




意識も・・・


プツリ