隣の男はよく見える



「あれ?旭は?」



「立花さん行っちゃいました。
大変ですね。さくら先輩も。
じゃあ、お疲れさまでしたぁ~。」



後輩はニコニコしながら手を振って帰って行った。



『大変ですね』って・・・何よ


何の恨みがあって・・・


あ~~~~~~~~~~~~~!


静のやつ!


絶対にこの前の仕返しだ!



その時やっと分かったのだった。




マジであの時・・・

息の根止めとけばよかったかも。。。。




別にいいんだけどね・・・

旭に誤解されたって・・・

そうだよ・・・別に・・・



なのにどうして・・・



旭の冷たい視線が・・・

焼き付いて離れなかった。




『何股掛けてるんだ』って言ってたっけ?



昼間の駿くんの件といい静のことといい・・・


誤解されて当たり前。。。



だけど、それがどうした?

え?私・・・。