隣の男はよく見える


「ち、違うって・・・・
抱き合ってなんてないから。」



旭の方を向いて違う違うと手を振る私。


すっごい焦っちゃってる私?




「あ、肩抱いてたんでしたね。」

「だから・・・その人じゃないし。」

「え!まだ他にもいるんですか?」



話が段々と妙な方向に向かってる?



二人のやり取りを聞いていた旭が、

「さくら・・・お前、何股掛けてる訳?」


カバンを机に置き呆れたように言った。





「何股なんて掛けてないし。
そう、昨日のは弟だよ。
今日の子は・・・。
あ~、化粧直しして来るね。」



言えば言うほど疑わしい感じ?



取り合えずその場を・・逃げることにした。


が・・・


その行動こそ疑わしかった訳で・・・




対策を練らなくては・・・と思う私。





でも、何で?



別に旭がどう誤解しようと関係無いし・・・でしょ?