隣の男はよく見える


一緒にエレベーターに乗り込んでも旭は無言。


何かこれじゃあ今朝と同じ状態じゃない?



エレベーターを降りたところで、

「さくら先輩どこ行ってたんですか?

あ、立花さんまで。」


後輩に出くわした。


後輩は、給湯室でお弁当箱を洗って戻って来たとこだった。



何だか変な目つきをする後輩。


また、あらぬ疑いを掛けられそう?


「ちょっと、知り合いに会っちゃって一緒にランチして来たんだ。
一人にしてごめんね。」

「ふう~ん、そうだったんですか。
私てっきり立花さんと一緒にランチかと。」



そう言って旭の方を見る後輩に、

「なわけないじゃん。さくらは年下イケメンとランチだよ。」


と旭


おい・・・


何でわざわざ言うかな・・・



「年下イケメンとですか!」


すぐに食いつく後輩―――



余計なこと言うな・・よ。


と目で脅したつもりだったが・・・



後輩には通じていなかったようで・・・



「じゃあ、昨日の抱き合ってた彼ですね。」


と・・・


お~~~~~~~~~~い!