『ソ―レ、闇に落ちし花は』




シャララン…




彗狐と猫无の唄が響く。


『独りでに散り行く』



シャララン…


『落ちた花は、もう戻り行く事なき―』



『澱む地の中、寂しきに散る―』


シャラン、シャラン!



鈴が音を鳴らす。


スゥ――――…
神楽鈴が、短刀へと姿を変える。


妖しき薫りを漂わせて。