「――――――彗狐、猫无。準備はいい?」



式を使って知らせる。



「「はい」」



「――――兎々は?」

「……うん」



OK!準備完了。
妖怪は怪我の治りが早い。
すなわち、半妖の私たちも…
怪我の治りが早い。



にあたって、あの蜘蛛も怪我は治ったに違いない。



結構、ダメージ与えたハズだけど…。





彗狐と猫无の能力で女性の動きを確認。



その間、私はというと…




「い、いるのか?」

若干小声で聞いてくる翠。
いるのか?とは…
女郎蜘蛛のことだろう。



私がしていること、翠のおもりと…
女郎蜘蛛の気配感知。


この前、闘った時の妖力を覚えてる。



妖力を使ったら、すぐにわかる。


分からなくても、女性の動向を彗狐と猫无に感知してもらっているから2重で安心だ。