──────!!




「アレ……?いない…?」


ポゥ──…


光が煌めいた。


「何……?」


《クスクス…今回はおいとまさせて頂くわ。あなたを少々見くびっていたわ…》




「くそっ…………逃げられた!」女郎蜘蛛は式を残して、
逃げた。




「─────彗狐!猫无!」


「百羅さま…」
「百羅ねぇさま…」



「大丈夫?私が遅かったから…」


「大丈夫です……」



「百羅。大丈夫だよ、で……えっと─よよ、妖怪は?」


「あ、逃げられた。式を使ってね」