「いや、あの、油断したと言いますか…」


「あ…あの〜」

雅也を囲んでいた女の人達が私の肩をつつく。


「モデルのLIRですよね?」


…そういえば変装してなかった!!


「そ、そうです」

認めるしかないよね…


「キャア!!やっぱり〜!!

え、え?二人はどういう関係?」

私と雅也を交互に見ながら聞いてくる。


「えっと…」

私が返事に困っていると


「彼氏と彼女。だから二人にしてくれない?」

と雅也が言った。


「はーい!!何だぁ、LIRが彼女ならかなわないよ!!」

女の人達は笑いながら去って行った。