『………。』


私は転校生を無言でジッと見てみた。


すると、こちらを向いた転校生と目が合う。




「………―チッ。」



ん?

今、転校生が舌打ちしたような………あ、露骨に嫌そうな顔してるわ気分悪い。




「また地味な奴がきたな。」


『魁。またって何ですか。私のことですか?自覚はしてますがイラつきます。』




魁の言葉は
私をからかうためのモノだったのだろう。


現に、私の反応を見て笑っている。






……また「赤髪君」って呼んであげようかな。