気配なかったんですけど。

とか思ったが、そういやコイツ県No.1の族の総長だったな。と思い出した。



「なんで目立ちたくねーんだよ。」


魁は席に着きながら言った。



『……嫌なんですよね。目立つの。』


「ふーん。」



反応薄いなコノヤロウ。


自分から聞いてきたくせに。





「そういや、転校生が来るらしいぞ。」


『は?』



私は魁の言葉に目を見開く。

私が転校してきたのは1ヶ月前。

転校生多いなこの学校。