チャラ男は付きまとってきてウザいし。

双子は叫びながら走り回っていてウルサいし。

赤髪君はタバコ吸いながらビール飲んでるし。





……無法地帯だな、おい。





「お前は飲まないのか。」


赤髪君は私に向かって言う。


赤髪君が手に持っているビールは、おそらく私のために用意してくれたのだろう。


だからと言って、受け取る気にはならない。




『それはアナタの胃に収めて下さい。いずれアナタの骨や脳を溶かしていく材料になるでしょうから。』


「なんか飲みたくなくなったぞ、妙にリアルな言葉のせいで。」



そう言いつつ、ゴクゴクとビールを飲む赤髪君。



酔わないのかよ。