私はため息をつきながら、いつの間にか中に入ってしまっていたみんなを追って、溜まり場に足を踏み入れた。 ――…隠し通さなきゃ。 そう、心の中で反芻しながら。 ―― ――― ――――… 「山本チャンって、何か変わってんだよねぇ。」 『いたって普通の平凡ですが。』 「あー!それ僕のビールだよ皐月ー!」 「えー!ボクのだよー!」 『未成年がなに酒飲んでるんですか。』 なんかよく分かんないけど、ドンチャン騒ぎになってます。