すると赤髪君が突然 「北橋ー。……授業はしねぇのか。」 かったるそうにイスの背もたれに身体を預けながらそう言った。 赤髪君………。 アナタがまともに見えた私の目は腐ったのか? 「おー。チャイム鳴ってたんだな。気づかなかった。……つーワケで、泰斗。お前、自分の教室に戻れ。」 北橋は犬でも追い払うかのようにシッシッ、とする。 「えー。俺まだ山本チャンといたーい。」 甘えるような声で言うチャラ男。 私はアナタに消えてほしーい。