「あれー、旭ってば次授業なのぉ?」 チャラ男がそう言うと、頷く北橋。 『二人って、どんな関係なんですか?』 北橋とチャラ男は名前で呼び合っているし、親密そうだ。 「んー。…危ない関係。」 人差し指を唇に当て、語尾にハートでもついていそうな感じで言うチャラ男。 『そりゃあ、さぞかし危なそうで何よりですね。』 対して私は冷たい視線を送る。 「バーカ。ただの兄弟だよ。」 北橋は名簿の角でチャラ男を殴る。 あー。 兄弟二人して金髪で女たらしですか。