すると突然顔を近づけてくるチャラ男。 思わず私は後ろにのけぞって距離をとる。 「うーん…。山本チャンさー、綺麗な顔してると思うんだけど……前髪切らない?」 「おい泰斗。……お前、正気か?こんな奴が綺麗とか。」 泰斗の言葉にビックリしたのか、失礼なことを言う赤髪君。 確かに綺麗じゃないけど。悪いか平凡で。 「だってさー、小顔だし、前髪で目は見えないけど、他のパーツは整ってるじゃーん。」 「………そうか?」 赤髪君が私をジロジロと見てくる。