「それもまた愛……だな。」


『勘違いも甚だしいしキモイしウザイです。』




何なの。

マジ何なの。



文句なんて数え切れないほどあるんだけど、不良たちが私と北橋を唖然とした表情で見てくるもんだから
大人しく座っておいた。




ふと隣を見ると



「………。」

『………。』



赤髪君と目が合った。


どうやらずっと私の方を見ていたらしい。





『………なにか?』


「別に。」


そう言って目をそらされた。



ム・カ・つ・く☆


なーにが「別に。」だよ。



キレるよ?
ねぇ、キレるよ?




私は消しゴムのカスをひょいと赤髪君へ投げた。




「………。」



反応がないのでもう一度投げた。




「………なんだよ。」


『別に。』


「………。」




よし、やり返し成功!



ん?

すること小さい?



良いんだよ。

私、目立ちたくないし。