『こ、こ、公衆の面前で…!』


「牽制だろ?有美は俺のってアピール。それに、やるならハデに、だろ?」


にやりとしながら言う魁に、ムカッとしてドキッとする。



『こんなハデさはいらない。』


「ま、俺が我慢できなかったってことで。」


『我慢してよ。』


「あ?聞こえねー。はい退場ー。」



魁は私の腕を引っ張って……じゃなくて、お姫さま抱っこでステージから退場する。


そのせいで、
また《キャー》と叫ばれた。