買ってきたかき氷を食べていると、


「おねーちゃーん!…と、魁。そろそろ用意するよー!」


華南が大声で叫びながら近づいてきた。


なんか……魁はついでみたいな感じだったね。




「……俺の立場って。」


『うん、ドンマイ。』




少し落ち込んだ魁の背中をポンと叩いてあげた。

華南は気にしてない様子で私に話しかける。



「あたしらの前は劇だし、まだ時間はあるけど、一応ね。用意し始めた方がいいと思って。」


『へー、なんの劇?』


「……【ツンデレラ】。」



……思わず「は?」と聞き返してしまいそうになった。



華南が言うには、
男性オンリー、女装ありの【シンデレラがもしツンデレだったら】という劇らしい。