そこで、と 華南は人差し指を立てて 「バンド、しない?思いっ切りハデに。」 ニカッと笑ってそう言った。 だから、私も笑い返す。 『どうせやるならハデに――だよね!』 ――ずっと、 目立つことを恐れて 自分の人生なのに、脇役で良い、なんて でも ―――(目立ってよ。) マーヤからの、最後のお願い。 やってやろうか。ハデに。